突然の片目失明の容姿
「ぶどう膜炎」から「続発性緑内障」により急性で左目の視力のほとんどを失ってしまいました。
若干の光は残ってくれていますが、ほぼ失明状態です。これは私にとって大きな喪失になり、最大のコンプレックスとなりました。
左目の視力の喪失は不自由なだけではなく、私に「容姿の変化」というものをもたらしました。見えないので焦点が合わず左目だけ斜視になることが多くなり、使わない為に目の周りの筋肉が衰え始め、まぶたの開きに左右差が生じるようになったのです。
自分の写真を見て最初に発見した時にはひとりでこっそり泣きました。それから人の視線が気になるようになり、写真に映ることに気が重くなりました。
人ごみや街を歩くと遠近感がほとんど無いので段差が怖くて、ひとりで出かけることに自信を失い、下ばかり見て歩くようになりました。
見えなくなってしまった他に辛いのは
人が集まる空港や駅などを歩いていると左側から来る人が見えず、ふいに衝突してしまって、毎回その衝撃を受けることは結構なストレスになっています。以前に空港で2歳位のお子様とぶつかりそうになり、そのお子様の父親に怒られたことがあります。アジア系の外国人の方でしたので咄嗟にお詫びしましたが、そのお父様の怒りと舌打ちを受けた後、自分がとても惨めに感じ、泣くのをこらえて空港内を歩きました。
同時に相手のお父様の怒りは当然だとも思っています。
ちゃんと見て歩いて欲しいと思うのは自然なことですし、ご自身のお子様がぶつかって怪我でもしたらどうするのだと怒りを感じるのも当然なことだと思います。
「私は左目が見えないのです」と背中に貼っておきたい気持ちになることがよくありました。
でも・・・貼ってみたからといって・・・・「で?」って感じもします(笑)
これはいくら口で説明しても「なった者にしか分からない体感」、「不自由感」だと思いますので・・・。
私も自分がまさか障害を持つようになるなんて人生の中で予測していませんでしたから。。。
障害を負ってみて初めて分かる体験でした。
体験上「障害」だと感じていますが日本では片目失明だけでは障害認定は受けることができない仕組みと聞いて驚きました。
私のコンプレックスは失明による「容姿への影響」があります。
斜視になってしまうこと、開眼に左右差が出てきて顔の表情が歪(いびつ)に感じてしまうことが私にとってはコンプレックスのひとつとなりました。
元々他にもコンプレックスがあったので大きなのがまた一つ増えたという感じです。
私は心のケアとカラダのケアの専門家でありますので、自分自身の心身のケアは、専門家になっても尚、受け続ける義務があります。
障害を負ってから受けたセッションの中で
片目失明を「喪失」としてセッションで扱い、たくさん泣きました。
失ったものの感情から逃げずにちゃんと嘆くという、
この作業を「グリーフケア」といいます。
私は自死遺族でグリーフワークも専門のひとつなので、この作業をするとしないとでは、その後の人生に違いがあることを知っています。
ですので今回もちゃんと自分のこころのケアを受ける選択をしました。
それから気持ちに変化が起こり、今の私は左目の視力喪失のこと、斜視になってしまうこと、開眼の筋肉に変化があって顔が少し歪んでしまうことなどを、正直に公表し、人前に立つことが多いのでその場で公言も出来るようになりました。
それから今の自分のそのままを受け入れる気持ちが少しづつ芽生え
街をひとりで歩ける自信を取り戻し、目の筋力のトレーニングの方法などを学んだり、肌を綺麗にする方法を学んだり、「自分の容姿のケア」が出来るようになって、自分の気持ちが変化してきたのです。
このサイト内の写真は全て視力を失ってから撮影したものです。
私のように目のかたや、他にも人には様々なコンプレックスがあると思いますので、コンプレックスをお持ちの方々が出来うる様々なカムフラージュを一緒に考えたり、どうしてコンプレックスになったのか等の背景を見たり、少しでも綺麗に、そして少しでも自信を持って生活してもらえたらと思い活動を広げています。
私のように病気が原因という場合もあるでしょうし
私も経験していますが逃げることができないエイジング(老化)かもしれませんし(笑)
中には両親や先生の一言とか、きょうだいから、からかわれた、否定されたなど生育暦のトラウマから来ているものも多々あると思います。
このコンプレックスの問題の多くは他人には理解してもらえず、軽くあしらわれてしまう傾向がありますね。
その分、誰にも言えずひとりで抱えてしまうことも少なくありません。
皆様はどんなコンプレックスをお持ちですか?
どんなコンプレックスを解消させたいですか?
ここにある私のイラストを漫画家の田名先生に依頼して描いて頂いたのですが
仕上がって来た時に「片目の自分」がとっても愛おしく感じ涙が出ました。
世界中に私同様緑内障を持っている方、片目失明してしまった方も
多くいらっしゃるのを知っていますが
片目になってしまったコンプレックスは大きいけれど、こうしていくつになってもオシャレでいたいと私は思います。
コンプレックスのある皆様、それでも一緒に輝きませんか?
美肌調整士資格
HMG ホリスティックメディカルグループ
FCC&C ファミリーチャイルドカウンセリング&クリニック
からの「ディプロマ」